自転車の点検とお手入れについて

自転車は機械ですから、点検と調整が必要です。何もしないでそのまま使用すると不具合が発生したり場合によっては、危険な事になります。安全に使用する為に、少なくとも以下の点検をされる事で事故を未然に防げると思います。

タイヤの空気圧

タイヤの空気は自然に抜けます、不足したまま使用すると中のチューブがすり切れて穴が開いてしまいます。ただし、入れ過ぎにも注意してください。「空気が適量入ると音で知らせてくれるポンプ(空気ミハル君ポンプ)がブリヂストンから出ています。」

点検する箇所 点検調整の時期 そのままで使用すると
タイヤを指で強く押して凹むか 2ヶ月毎に補充 チューブのサイドが摩耗してパンクの原因になります(凹む様であれば空気を補充します)
バルブのゴムが切れていないか 6ヶ月毎に交換 突然空気が抜けたりパンクの原因になります

タイヤの溝

タイヤの溝は飾りではなく、走行抵抗は減らし、ブレーキやカーブを切ったときのグリップ抵抗は持たすようになっています。

点検する箇所 点検調整の時期 そのままで使用すると
タイヤの溝が1ミリ以上あるか 6ヶ月に1度 雨の日のスリップやブレーキの利きにも影響します(1ミリ以下であれば要交換)

車輪の歪み

車輪は、コマのように歪み無く回転する事が、自転車にとって一番軽く又早く走れる事になります。又スポークはその一番大切な物で、スポークの組み方で、自転車の乗り心地が大きく違ってきます。

点検する箇所 点検調整の時期 そのままで使用すると
車輪を回転させて横振れしていないか 自転車に乗る前に スポークが折れたりして動かなくなることがあります
リームの曲がりやスポークの折れが無いか 自転車に乗る前に スポーク1本でも折れていたら修理→つぎつぎに折れて乗れなくなります

ブレーキ

動かない自転車では事故は起きませんが、止まれない時は、どんなに危険かが想像できます。

点検する箇所 点検調整の時期 そのままで使用すると
レバーを握ってハンドルグリップとの間に2cm以上の間隔があるか 自転車に乗る前に 大変危険です、ワイヤーかシュー又は本体を交換する場合があります
ブレーキをかけると変な音がしないか 自転車に乗る時に 場合によっては利かなくなる危険性があります(要修理)

チエーン

チエーンは全てジョイントで出来ています、従って潤滑のための油が必要です。定期的に油を注さないと磨り減って伸びてしまい、ペタルの回転も重くなります。

点検する箇所 点検調整の時期 そのままで使用すると
茶色く錆びたり、こぐとギシギシ音がしないか 6ヶ月毎に ギヤから外れたり、チエーンが切れたりする
伸びたり、乗るとガチャガチャ音がしないか 6ヶ月毎に チエーンがギヤから外れる場合がある

前カゴ

ハンドルに付いている物は、ガタがあったりしてフラつく様な事があればハンドル操作が思うようにいかず大変危険です。

点検する箇所 点検調整の時期 そのままで使用すると
ハンドルを握って左右に揺するとカゴがガタガタしないか 自転車に乗る前に ハンドル操作の不安定、安全走行が出来ない
カゴが壊れていないか 自転車に乗る前に 入れた物に傷が付いたり、落とし物の心配

ライト

自転車は道路交通法で夜間は点灯することが決められています。それはそれとして自分の身を守る為に灯けていると思った方がいいかもしれません。相手が、眼が良い人ばかりではないと思って下さい。

点検する箇所 点検調整の時期 そのままで使用すると
ダイナモを回すと変な音がしたり、灯きが悪くないか 自転車に乗る前に 取り付け位置不良だとタイヤの接触部分を磨り減らしてしまう
灯かない(球切れ又は配線切れ) 自転車に乗る前に 球切れ又は配線切れは、危険!・安全運転義務違反

道路交通法では自転車は軽車両として扱われています、左側通行は勿論ライト(前照灯)、テール(後部赤色反射鏡)、ベルは保安部品として必要な物です。

以上のどれかで当てはまる所があれば、早めの点検、調整、修理が必要です。素人修理は危険です、自転車組立整備士・自転車安全整備士のお店で修理しましょう。

技術と信用の店・シクロ・オオノ・
詳しくはTOPページの能書・ひとりごとを読んで下さい。尚、文中の言葉(単語など)が解かり難いときは、説明を見て下さい。

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以下のパーツが自転車店で売っていない訳

自転車店は自転車と一緒に安全もお売りするのが基本です。

ハブステップ

(後輪軸に取り付ける5センチ位の細い棒状の物)

元々この部品はスポーツ車の外装変速機の破損保護の為に作られた部品で二人乗りの為ではありません、二人乗りは禁止されています。

傘固定ホルダー

(ハンドルの中央のネジを利用して固定し傘の柄を挟んで取り付ける金具)

通信販売等で売られている様ですが、風の力(自然の風や、車等の引き起こす風)が直接ハンドルに作用しますし、ハンドルより大きな傘が他の物や人に当たり、同様にハンドルに作用する為に、安全性の上から取り扱っておりません。日本ではハンドルの幅には決まりがあります。ちなみに、雨の日は、レインコートをお奨めしております。

この後はまだ制作中ですのでよろしく。


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last up dated:2004/2/4
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